ホッケの骨が……

酒田市で学習塾を経営している

スキルアップ進学ゼミ 代表の

松田 裕次郎です。

塾の仕事が終わり,これから食事です。

5日の夜食にぼくの大好物のホッケがでた。

長男の慎太郎君は,まだ起きていた。

ぼくも幼児期のころ,父の食事は特に美味しそうに見えるもので

自分の分を食べたのに,おねだりして父の分もごちそうになった

記憶がある。

「慎太郎!おさかなたべるか?」ときくと

「たべーる!!」とよろこんで近寄ってきた。

「慎太郎ねー!おさかな大好きーなんだ!」と言って食べ始めた。

大きめの骨はあらかじめ除いてやった。

しかし……。

痛いよー。痛いよー。

喉の奥に骨が刺さってしまったのだ。

昔だったら,ご飯を飲み込めばすぐとれるとか言われたもんですが

今は,逆に骨を刺しこんでしまう危険性があるとのこと。

次の日も取れなくて日本海病院に連れて行った。

駐車場は朝から満車!

これだけの患者さんや医療従事者の方々が来ているんだと思った。

玄関では,コロナ対策で検温と消毒の協力を要請された。

最初の受付をするのに30分!

今から僕らのように受付の順番を待っている方,診察が終わって帰る方

などで多くの方々が往来していた。

職員の方々は笑顔で元気いっぱいに患者さんや関係者に対応をしていた。

こころの底から自然と挨拶や会話がなされているように感じた。

ぼくも見習わないといけない部分が多々あった。

受付が終わり、耳鼻咽喉科に案内された。

到着するとそこでまた受付をした。

たくさんの患者さんが自分の番を待っていた。

慎太郎君は待ちくたびれた様子で椅子にふんぞり返っていた。

無理もない。大人だって待つのはつらい。

45分待たされただろうか,やっと自分たちの番が来た。

案内されたのは,女性の先生だった。

喉の奥の骨をどうやって取るのか疑問だった。

先生の説明によると,細い曲がるくねくねしたカメラ付きの装置を

鼻から入れて,先端にあるクリップみたいな機械で取るとのことでした。

医学の進歩はすごいですね。

お医者さんは,慎太郎君に

「えらいですねー。じょうず!じょうず!」と愛想しながら

細い装置を鼻から挿入した。

その映像はリアルタイムでテレビ画面に映し出される。

その機械を発明したした科学者と今それを巧みに使いこなす女性医師に

感謝した。

ぼくは,ぼくができないことをする方はみんなプロの先生だと思う。

画面には喉に刺さった骨が映し出され,クリップが骨の先端まできたとき

パチ!!!!

UFOキャッチャーみたいに掴んだ。(ちょっと違うか (笑))

大人でも鼻から入れるのは嫌ですよね。

でも,慎太郎君は大粒の涙がこぼれないように必死で我慢していた。

慎太郎君!よくがんばりましたね!

大勢の看護師さんから声援をいただきました。

ぼくは,女性医師をずーっとみていた。

お医者さんだから医学部卒業!(ぼくとは比較にならない)

きれいで,患者さんにやさしく,最高の治療テクニック!

今日は,すばらしい先生にであった。

これからも,医療の最前線にたって,困っている患者さんを

助けてあげてください。

病院を出て車に向かっているとき

「慎太郎君! 女の先生やさしくてきれいだったね!」

と言ったら慎太郎君は

「ママの次にきれいだったね!」と答えた。

もちろんですね(汗)

午後の強い日差しを背中に受けながら自宅へと向かった。